こんにちは、geneと申します。
ポケモンSVのランクマッチシーズン1で使用した構築について記事を書いていこうと思います。
瞬間最高は600位くらい、最終は1000位台後半という結果でした。欲を言えば最終3桁には乗せたかったですが、久しぶりに真剣にポケモンに取り組んだシーズンだったので、記録に残しておきます。
使ったのは、ウルガモスとオノノクスをエースとした積み構築です。
上2体(ウルガモス、オノノクス)が積みエース、下4体(マスカーニャ、サザンドラ、ミミズズ、ヘイラッシャ)が場を整えたりサポートする役割、といった感じです。
◎個体紹介
ウルガモス@あつぞこブーツ
ひかえめ 173(100)-x-85-192(156)-125-152(252)
テラスタイプ:フェアリー
調整:無補正A252振りガブリアスのげきりん耐えまでH振り、準速、余りC。
本構築のエースその1。蝶舞を積んで全抜きを狙います。
とにかく蝶舞と炎舞という技が強すぎるおかげで、本当に強いポケモンだと思います。
ガブのげきりん耐えまで耐久に振ることで、ある程度の等倍技であれば1発耐えて行動できることが保証されるので、使い勝手が上がると思っています。また、準速にすることで、素の状態で最速サーフゴーや最速ウォッシュロトムなども抜けるため、とりあえず1舞すれば(仮に相手がスカーフでも)サーフゴーやロトムに上を取られることはない、ということが確定し、こちら側の行動指針が定めやすくなるので、これまた使い勝手が良いです。しかし、そのおかげでCを削っているため、素の炎舞で無振りサーフゴーを確1にできないなど、火力としては若干寂しいものがあります。
フェアリーテラスタルをすることで、環境に蔓延している600族ドラゴン達への打点を確保し、また相手のドラゴン技を起点にもできるため、とても使いやすいです。
ミミズズを初手に出すと相手のステロ撒きを止めることができないため、ステロケアのためにあつぞこブーツを持たせています。オボンやフィラ、ラムなんかを持たせたいと思うことが非常に多いのですが、こればかりは仕方がない。
オノノクス@ラムのみ
かたやぶり
いじっぱり 151-218(252)-111(4)-x-90-149(252)
ドラゴンクロー/じしん/テラバースト/りゅうのまい
テラスタイプ:でんき
調整:A特化、準速。
本構築のエースその2。竜舞を積んで全抜きを狙います。
てんねんの強ポケ達がはびこる現環境において、かたやぶりの積みポケモンが弱いはずはないと思って採用。その予想に違わぬ活躍を見せてくれました。てんねんのみならず、カイリューのマルスケ、ロトムのふゆう、ミミッキュのばけのかわ等も貫通するので、積んだ後の突破力は随一だと思います。
でんきテラスタルをすることで、オノノクスを受けに来るアーマーガアや、マリルリ、ヘイラッシャ等を突破することができます。また、ラムのみを持たせることで、あくびをしてくるヘイラッシャを起点にしたり、おにびをしてくるラウドボーンやどくどくをしてくるドオー等に有利をとることができます。
ノーマルやフェアリーテラスタルをしてくるHB特化ラウドボーンに対しては、1舞テラバーストでも確3にしかならないため、事前にステロは撒いておきたいところ。また、HP極振りのノーマルテラスタルカイリューに対しては、ステロの25%ダメージ込みでも1舞テラバーストが低乱1なので、A特化にしても地味に火力が足りないことが多いです。等倍相手への火力を出すためにげきりんの採用も考えましたが、やはり行動不能が痛すぎて様々な負け筋を作りそうだと思ったので見送りました。
耐久に関しても少し心許ない(特に特殊に対してはかなり脆い)ため、安全に積むためにはサポート必須です。そういった面での使いづらさはあるものの、もっと使われてもいいのでは?と思うくらいには強いポケモンでした。(マスボ級に上がってから300戦くらいはしましたが、使っている人は1人2人くらいしか見なかったです…。)
しんりょく
いじっぱり 151-178(252)-90-x-91(4)-175(252)
トリックフラワー/はたきおとす/ふいうち/ちょうはつ
テラスタイプ:くさ
調整:A特化、準速。
タスキ枠。
主に先発で出し、タスキを盾にいろんなポケモンと殴り合ってもらいます。現環境はあく技の通りが非常に良いこともあり、かなりタイマン性能の高いポケモンだと思います。先制技のふいうちを覚えるのも非常に偉い。また、ちょうはつで相手の展開を阻止することもでき、総じて優秀なポケモンです。
技構成は本当に悩みどころで、トリックフラワー、はたき、ふいうちまでは確定として、ちょうはつの枠をドドゲザン等への打点となるけたぐりか、カイリュー等への打点となるじゃれつくにするかは難しいところです。構築的に相手のウルガモスの蝶舞やカイリューの竜舞を優先して封じないと厳しいところがあるので、最終的にちょうはつを採用しました。
また、技構成的にへんげんじざいにする意味がほぼないため、特性はしんりょく。タスキのため発動機会もそれなりに多く、しんりょくトリックフラワーの火力は目を見張るものがありました。
調整は最速ではなく準速のA特化にしてます。当初は最速で使っていたものの、流石に火力なさすぎだろと感じることが多かったのでA特化にしました。準速にすることで最速108族以上のポケモンには抜かれてしまいますが、環境にいるポケモンだとせいぜいゲンガーくらいで、後はほとんど見ることのないイッカネズミ、エーフィとかなので、あまり気にはなりませんでした。また、ミラーでもほぼ確実に後手を取ることになりますが、相手がへんげんじざいの時なんかはむしろ下からトリフラ打ってる方が強いまであるので、こちらも気にはなりませんでした。
特性に関して若干余談ですが、個人的に弱体化後のへんげんじざいはデメリットが大きすぎて使う気にならないです…。ちょうはつの代わりにけたぐりやじゃれつくを採用したとしても特性をへんげんじざいにはしないです。場に出て最初に使った技のタイプで固定されてしまうというのは流石にちょっと…。まあスカーフやハチマキを持たせていたり、サイクルを回す構築だったら話は違うと思いますが。
サザンドラ@おんみつマント
ふゆう
おくびょう 167-x-110-177(252)-111(4)-165(252)
あくのはどう/ラスターカノン/わるだくみ/ちょうはつ
テラスタイプ:はがね
調整:最速、CSぶっぱ。
裏エース。受け回し系の構築を破壊するためのポケモン。
ちょうはつ+わるだくみを採用することで、ドオーやカバルドンなどサザンドラに打点のないポケモンを起点にし、超火力でサザンドラより遅いポケモンたちを粉砕します。持たせたい持ち物がなかったので、対キョジオーンピンポイントでおんみつマントを採用。
サザンドラに関して昔から言われていることではありますが、強い相手にはめっぽう強いものの、弱い相手には本当に無力です。先述のとおりカバなどはちょうはつで封殺できるものの、ドラパルトには上からワンパンされるし、マリルリには何もできないなど、非常にピーキーなポケモンです。また、不意のフェアリーテラスタルに崩されることも多く、中々使いどころの難しいポケモンだと感じました。
速いドラゴン達やフェアリーテラスタルへのせめてもの対抗策として、はがねテラスタル+ラスターカノンを採用。しかし、ラスカノを打ちたいと思う場面がほとんどなかったため、ガブ、サザン、カイリュー辺りへの打点となるりゅうのはどうでも良かったかもしれません。
ミミズズ@オボンのみ
どしょく
わんぱく 176(244)-105-194(92)-x-97(172)-85
ボディプレス/メタルバースト/ステルスロック/しっぽきり
テラスタイプ:かくとう
調整:C特化ウォッシュロトムのドロポンをくらった後、オボン込みでHP89以上残すまでD振り、余りB。
サポート枠その1。ステロ撒き兼起点作り担当。
主に先発で出し、ステロを撒くorしっぽきりで積みの起点を作るorメタルバーストで相手の先発ポケモンを倒す、のどれか(もしくは複数)の役割をこなしてもらいました。
先発で相手のタスキを持ってそうなポケモン(ドラパルト、マスカーニャなど)や、ミミズズを大きく削ってきそうなポケモン(サザンドラなど)と対面した際は、相手に削りを入れるために攻撃技(主にメタルバースト)から入り、ミミズズに打点がなさそうなポケモン(ガブリアス、セグレイブなど)と対面した際や、裏にタスキを持ってそうなポケモンやカイリューが控えている際にはステロから入っていました。みがわりやちょうはつで起点にされそうなポケモン(サーフゴー、コノヨザル、アーマーガアなど)と対面した際は即しっぽきりを使うか、交代します。
特性により地面技が無効のはがねタイプということで、特に先発で出されやすいガブリアスに対してしっかりと仕事ができるのが非常に偉いところです。また、しっぽきりで一旦ひっこめた後にも、地面技を受けるのに使えたり、地味に高いS(65族)を活かして低速ポケモン(Sに振ってないドドゲザンやジバコイルなど)の上からボディプレで削ったりステロ撒いたりできるのも良いところだと思います。
攻撃技が(実質)かくとうしかないので一応かくとうテラスタルにしてますが、使ったことはないです。相手のかくとう技を透かせるゴーストテラスタルとかも考えましたが、どっちにしろ多分使わないので何でもいいです。
ヘイラッシャ@たべのこし
てんねん
わんぱく 257(252)-120-159(76)-x-108(180)-55
ウェーブタックル/ボディプレス/じわれ/あくび
テラスタイプ:ひこう
調整:C特化ウルガモスのギガドレインを(たべのこし無しで)2耐えするまでD振り、余りB。
サポート枠その2。クッション兼起点作り担当。
主にミミズズとセットで選出し、ステロを撒いてもらった後にあくびループで相手の削り+起点作りをします。もしくは、マスカーニャやサザンドラを先発で出した時に、カイリューやマリルリなどとかち合った際の引き先とし、あくびで相手を流します。どちらにしろ基本的にただあくびを打つだけのポケモンでしたが、それでもかなり役立つし頼りになりました。
ウルガモスに積まれると終わる構築なので、ウルガモス意識のDに厚めな調整にし、持ち物はあくびでのターン稼ぎとも相性の良いたべのこしにしました。
技について、カイリューの相手をする機会が多かったため、ドドゲザンくらいにしか使わなかったボディプレに変えて、ゆきなだれを採用した方が良かったかもしれません。
テラスタイプはヘイラッシャミラーでじわれの打ち合いになった時強いかなとか思ってひこうにしましたが、一回も使いたいと思うことがなかったので、でんき・くさへの耐性が得られるくさテラスタル、ガモスに強くなるほのおテラスタル、ハチマキカイリューのげきりんを止められるフェアリーテラスタルとかの方が絶対強いです。
◎選出パターン・動かし方
サポート枠2体に積みエース1体を選出するパターン。
ミミズズでステロを撒き、ヘイラッシャであくびをし、エースが抜いていくだけのシンプルな選出です。おそらくこの選出が一番多かったと思います。
エース1体で相手のほとんどを倒さなきゃいけないので、エースの体力を大事にすることと、起点作りのことを優先して考えて行動していました。
②マスカーニャ+ヘイラッシャ(orミミズズ)+ウルガモスorオノノクス
とりあえず初手にマスカーニャを出し、裏にサポート枠と積みエースを控えさせておくパターン。
相手にウルガモスやキノガッサがいる時はミミズズを初手に出せないため、この選出になることが多いです。マスカーニャに相手の先発をいなしてもらった後、エースが積む展開に持っていきます。
マスカーニャに後投げされることの多いカイリューへの引き先としてヘイラッシャを選出することが多いですが、相手にカイリューがおらずガブがいる時などはミミズズを出すこともあります。
積みエース2体を出す選出パターン。
ジバコイル、ウォッシュロトム、サーフゴーなど、ヘイラッシャが強く出れない相手が多い時はこの選出になりがちです。オノノクスは味方のサポートなしだと若干使いづらいため、あまりしたくない選出ではありますが、ほかに出せるポケモンがいないのでやむを得ず…というパターンが多かったです。
基本的な選出パターンは上記の3通りです。積みエースとして選出するのはウルガモスの方が多く、ウルガモスで絶対勝てないラウドボーン、あまり相手にしたくないヘイラッシャ、マリルリや、ソウブレイズ、グレンアルマがいる時なんかはオノノクスの方を優先する、という感じでやっていました。
サザンドラは基本的に受けループみたいな構築にしか選出しないほか、ソウブレイズ、グレンアルマ、カバルドン、キラフロルなどが相手にいる時は選出を検討するくらいです。
◎総括
ここまで長文を読んでくださった方、ありがとうございます。
積み構築はやることがシンプルで勝ち筋も明確なため使いやすいのが利点ですが、テラスタルのおかげで突破できる範囲が広がる反面、相手のテラスタルによって有利状況を覆される可能性もあるため、そう単純にはいかなくなったというのが難しいところであり、また面白いところでもあると思います。
今期は記念すべきポケモンSV初のシーズンということで、最終3桁には入りたいと思っていたのですが、届かなかったのは素直に悔しいです。個人的に、テラスタルというシステムはダイマックスよりはよっぽど面白いと思っているので、これからのシーズンも積極的にランクマに潜っていき、また構築記事を書けるように頑張りたいと思います。
最終1807位。レート1900超えくらいあればいいな…。
(2023.2.1追記)
PGL解禁されたのでレート見てみたら2048でした。
素直にめっちゃ嬉しいです。ていうかこの順位でこのレートってプレイ人口めちゃくちゃ多かったんですね。