ポケモン構築備忘録

自分が使ったポケモンの構築を置いておくところです。主に積み構築を使います。

【ポケモンSV】S14シングル(レギュF)使用構築 ”バンドリは添えるだけ”な純正積みサイクルパ【最終818位・レート1960】

こんにちは、geneと申します。

ポケモンSVのランクマッチシーズン14(レギュF)で使用した構築について記事を書いていこうと思います。

最終順位は818位、レートは1960という結果でした。本当はレート2000に乗せたかったですが、とりあえずの目標としていた最終3桁には到達できたので、記録に残しておきます。

使ったのは、バンギラスドリュウズの砂コンビと、その他積みエースたちで組んだ積み構築です。並びはこんな感じ↓

 

 

バンドリの並びにはしているのですが、実のところほとんど砂選出はしておらず、実質4体だけで戦っているような感じでした。そこがこの構築の大きな課題でもあるのですが、その辺の事情については次で書きます。

 

◎個体紹介

バンギラス@さらさらいわ

すなおこし

ようき 195(156)-168(108)-132(12)-x-122(12)-119(220)

がんせきふうじ/はたきおとす/ステルスロック/ほえる

テラスタイプ:いわ

調整:無補正C252振りメガネハバタクカミのムンフォ耐え

   はたき+砂ダメで無振りハバタクカミ確定

   岩封で最速オーガポン抜き

 

ドリュウズ@いのちのたま

すなかき

ようき 185-187(252)-81(4)-x-85-154(252)

じしん/アイアンヘッド/テラバースト/つるぎのまい

テラスタイプ:ひこう

調整:最速ASぶっぱ(砂下で最速ブーストエナジーハバタクカミ抜き)

 

バンギラスドリュウズはコンビなので、一緒に紹介します。

バンギは砂撒き役。砂を撒いてドリュウズのサポートをするのが一番の仕事です。

ドリュウズ砂エース。速さと火力で相手をなぎ倒します。

採用理由は。バンドリの並びはかなり昔から使っていて、めちゃくちゃ使い慣れてるつもりなので、ドリュウズが初解禁された本シーズンはまずこの2体でいこうと考えていました。

ですが、使ってみたらこの並びを選出することはほとんどできず、バンドリを軸に組んだはずが、最終的には本構築最大の課題となってしまいました。(選出率は体感1割未満

それぞれの個体について紹介する前に、バンドリの並びについて軽く触れておきます。

 

ーーーーーーーーー9世代のバンドリについてーーーーーーーーー

そもそもこの並びを全然選出できなかった理由についてですが、ウーラオスパオジアンガチグマ霊獣ランドロスディンルー等々…キツいポケモンが多すぎることが最大の理由です。

バンギラスは、初手に出てきがちなパオとかウーラオス余裕でワンパンされてしまうので、まず初手に出すことはほぼ不可能。高耐久地面枠にもやれることが少なく、シンプルに出しづらい。一番の仕事は砂を撒いて、かつできるだけ多くの砂ターンをドリュウズに残すことではあるのですが…そうは言っても1体のビハインドを負って戦うのは普通に厳しいですし、9世代の環境ではドリュウズにそのビハインドを覆すだけのパワーがないとも感じています。

そんなドリュウズは、先制技に縛られまくるのが本当にキツすぎです。パオウーラオスがその筆頭ですが、本来は先制技を半減で受けられるカイリューとかハッサムも普通に嫌です。というのも、ウーラオスとかの対策でテラスを切ってしまうと、その耐性がなくなってしまうからです。そもそも耐久が低いのも相まって、先制技に縛られてしまうという展開になることは非常に多いです。(今回は珠で使っていたのでなおさら)

また、高耐久のポケモン(特に地面枠)にも普通に技を受けられて殴り負けますし、事前に剣舞を積んでおこうにも中々そんな隙が作りづらいという感じです。バンドリを出すときは基本ドリュウズに無双してもらわないといけないわけですが、本来有利な相手にテラスで切り返されることもあり、とにかく安定しません

要するに、バンドリを出すときはドリュウズに頼らざるを得ないのに、そのドリュウズに全然安定感がない、というのがバンドリを出しづらかった理由ってわけです。

上に書いたキツいポケモン達がいない、もしくは1体しかいないような時はバンドリを出すこともありましたが、とにかく初手にバンギは置きづらいので、後述のオーガポンとかジャローダを初手に出して、裏にバンドリを置いておくパターンが多かったです。

という感じで、この構築では全然バンドリは出せなかったのですが、環境上位ポケに対してドリュウズの技の通り自体は比較的良い方だったりするので、活躍できるポテンシャルはありそうな気がしています。バンギの型を変えるか、もしくはいっそカバに変えたり、ドリュウズ耐久重視で振ったりすればもっとやれそうなので、今後はそっち方面で考えて使ってみようかなと思ってます。

そして最後に、ほとんど選出すらできていないのにこの並びを最後まで変えなかった理由についてです。さっき書いたように使い慣れている、愛着があるっていうのも理由の一つではありますが、それ以上に、バンドリの並びを置いておくことで相手の選出が読みやすくなるというのが大きなメリットだと思っています。

まあこれについては他の4体との兼ね合いもありますし、なんとなく読みやすくなってる気がしてるってだけかもしれませんが…。ウーラオスとか霊獣ランドは100%出てきますし、対戦の流れを組み立てやすくなる、想定しやすくなるのは中々便利です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

さて、バンドリの並びについてはこんなところで、それぞれの個体について軽く触れます。

バンギは若干攻撃方面に寄った振り方で、とりあえずハバカミとかオーガポン相手にはある程度仕事ができるような調整にはしてみましたが、実際火力に振ってるのはあまり活きてないような感じがしたので要検討。

技構成は岩封、はたき、ステロ、ほえるですが、割とこれが安定な気がしています。相手に起点にされるのを何よりも防ぎたいので、岩封とか電磁波ほえる挑発あたりの技は持たせておきたいところ。ガチグマへの打点になるけたぐりを持たせたりもしていたのですが、打つ機会はほぼなかったです。ちなみに、はたきとかほえるとか便利な技を持っているおかげで、受けル相手にソロで出すことも数回ですがありました。

ドリュウズは、ブーストエナジーハバカミのケアで最速にし、他はシンプルめな構成です。テラスの飛行は、珠飛行テラバでちょうどウーラオスが倒せるのと、地面枠に対して積みの起点を作るために採用しましたが、使い勝手は想像よりも悪かったです。

上でも少し触れましたが、結局飛行テラバでウーラオスを倒せても、アクジェを打たれて削られて、そのまま裏のカイリューしんそくとかパオのつぶてふいうちで倒されたりとか、そもそもウーラオスにテラス切られて倒せないとかも多かったです。

 

連撃ウーラオス@マゴのみ

ふかしのこぶし

いじっぱり 191(124)-166(4)-139(148)-x-92(92)-135(140)

アクアジェット/すいりゅうれんだ/ドレインパンチビルドアップ

テラスタイプ:みず

調整:A+2水テラスアクジェで無振りハバカミ確1
   A+1ドレパンで無振りウーラオス確2
   無補正C252振りメガネハバカミの等倍ムンフォを最大乱数切り耐え
   A特化ウーラオスのインファ→こっちビルドアップ(B+1)→インファをほぼ耐え
   最速ガッサ抜き

 

物理アタッカーを起点にできる物理積みエース。

主に対パオジアン対ウーラオスの役割を担ってもらう枠です。特にバンドリに対しては必ず水ウーラオスが選出されるので、"ウーラオスを起点にできるウーラオス"をテーマとした調整です。ウーラオス相手には必ずビルドアップから入ることで、ハチマキASぶっぱみたいな型以外なら、起点にしつつ突破することができます。同じような型のビルドアップ水ウーラオスに対しては、(相手の出方にもよりますが)ビルドを2〜3回積んでから水流連打で殴る、という動きをしていました。

まあ正直、ビルドアップウーラオスなんて当たらないだろうくらいに思ってたんですが、意外と使ってる人がいたなって印象です。対ビルド水ラオスの勝率は半々くらいだったので、ここに対しての動かし方は検討の余地あり。ちょい余談ですが、ラオスにビルドを採用してる人もちょくちょくいたのが驚きでした。(流石に悪ラオス相手には有利取れます。)

また、耐久に厚く振っていることと、3分の1回復実のおかげで、その他物理アタッカー相手の安定感も結構高かったと思います。パオ対面だと電気テラバに崩されることがあるのが辛いところでしたが、事前にビルドを積めていれば負けることはありません。

対物理アタッカーということでカイリューの相手をしてもらうこともありましたが、ゴツメ電磁波エアスラ竜舞アンコみたいな型には勝てないのが惜しいところ。そのためアクジェを外してアイススピナーを持たせていた時期もありましたが、アクジェを外すことで後出しハバカミに完全に勝ちの目がなくなってしまうことの方が辛く、技構成はこれ以外ないという感じです。

ある程度Dにも振っており、ハバカミと対面した際はテラスを切れば概ね勝てるようにしたのですが、そもそもウーラオスを初手で出すことがまずなく、当然ハバカミ相手に後出しすることもないので、HPマックスの状態でハバカミと相対すること自体一度もありませんでした。この辺の調整は要検討です。

 

オーガポン@かまどのめん

かたやぶり

いじっぱり 187(252)-156(12)-127(180)-x-117(4)-138 (60)

ツタこんぼう/じゃれつくくさわけアンコール

テラスタイプ:ほのお

調整:無補正A252振りパオのつらら+ふいうちをほぼ耐え
   C特化ハバカミのシャドボほぼ2耐え
   S+1でツツミ抜き

 

先発枠汎用性の高さを買って採用。起点作り崩しもできる非常に優秀なポケモンです。

耐久に厚く振ってくさわけを採用しているというあまりメジャーとは言えない型ですが、非常に使い勝手は良く、ほぼ全ての試合で初手に出していました。初手に出されやすいウーラオス霊獣ランドブリジュラスパオハバカミなどに対して一定の仕事ができます。

主に初手はくさわけから入って素早さを上げ、その後は相手の出方に応じて、アンコールで行動を縛ったり削りを入れたりします。終盤に爆増していたブリジュラスに対してはツタこんぼうから入って、相手のステロなりに対してアンコールを入れるという動きを取っていました。

岩封ではなくくさわけを採用しているのは、アンコールを使う上では自分の素早さが上がった方がシンプルに使いやすいっていうのと、自らも積みエースとなって相手を倒していくという選択肢を取れるようになるのが大きな理由です。

その他の技構成も、これ以外ないと思います。構築的にカイリューが重めで、しかもオーガポンに後投げされることも多かったので、打点になるじゃれつくは必須かなと。炎タイプへの打点がありませんが、それはあまり気になりませんでした。困ったらとりあえずアンコールで技を縛って、後続を動きやすくするという動きが取れるからです。

 

ラティアス@アッキのみ

ふゆう

ずぶとい 187(252)-x-151(220)-130-150-135(36)

アシストパワードレインキッス/めいそう/じこさいせい

テラスタイプ:でんき

調整:最速ガッサ抜き、残りHB

 

物理・特殊に両対応できる特殊積みエース。浮いているドラゴンということでバンドリとの相性補完がめちゃくちゃ良いため、採用しました。実際はバンドリと同時選出することはほぼなかったですが…。

高水準な耐久再生技持ち、浮遊&電気テラスで弱点なしにもなれるということで安定感が高く、この構築の中では一番信頼していたポケモンです。電気テラスは電磁波を無効にしてくれるというのも、安定感を増している大きな理由の一つ。

霊獣ランド水ウーラオス、その他特殊アタッカーなどなど、いろんな相手に後投げして瞑想を積んでいきます。アッキ発動&瞑想を積めてしまえば、普通に殴られて突破されることはまずなくなりますし、アシパの高火力のおかげで瞑想積み合戦などにも強いです。ハバカミサーフゴー相手にも普通に後投げして、テラス切って瞑想を積むという動きを取ったりもしました。

反面、相手の搦手(特にアンコール)にはとても弱いです。オーガポンアシレーヌツツミなど、アンコールを覚えるポケモンの前では安心して積めないのが弱いところ。アッキ発動前や瞑想を積み切る前に相手に剣舞竜舞を積まれてしまっても厳しい展開になります。

攻撃技がアシパドレキなので、最低でも2回は瞑想を積まないとまともな火力が出せないというのもデメリットになりますが、一方で攻撃技はこの二つ以外あり得ないとも感じていました。アシパは受けを崩す性能が他の技と比べても段違いですし、ドレキに関しては、回復しつつ削りを入れられるので、特にスカーフなどを持っているラオスに対する性能を格段に高めてくれるため外せません。

オーガポンのとこでも言いましたが、構築全体でカイリューが重めなので、フェアリーテラスにすることも一考です。

 

ジャローダ@ラムのみ

あまのじゃく

おくびょう 169(148)-x-115-109(108)-115-181(252)

リーフストーム/テラバースト/へびにらみみがわり

テラスタイプ:いわ

調整:リフスト&C+2岩テラバでH252振り炎オーガポン確定

 

特殊積みエースその2。バンドリが苦手な水タイプや地面タイプ全般に強い枠です。

自分より遅い相手に対する制圧力はかなりのもので、単に草タイプを半減にできる程度の相手(サーフゴーとか)では受け出しも許さないほどのパワーを持っています。流石に草4分の1相手には厳しいものがありますが、炎オーガポンカイリュー相手には岩テラバで打点を取ることができます。

反面、草タイプもテラス後の岩タイプも決して受けが優秀なタイプとは言えず、上から殴られるのには弱めです。特にパオジアンに対してかなり弱いのは大きな弱点で、そのせいで選出できないこともままありました。テラス後に水ウーラオスのアクジェで縛られてしまうことも多いので、炎オーガポンorカイリューウーラオスみたいな並びの相手の時に選出するかどうかはしっかり考える必要があります。

また、本構築唯一のキョジオーン対策枠でもあり、そのためにみがわりを持たせています。まあ鈍いキョジオーンにテラス切られたりしたら結構キツくはあるんですが、それでも概ね優位は取れていたと思います。

さらに、みがわりに加えてラム持ちのおかげで状態異常にはめっぽう強く、特に電磁波ハバカミに対しては、電磁波(ラムで回復)→へびにらみ→みがわり→電磁波(みがわりで透かす)という流れで、割と安定して処理できるのが強いところです。挑発とかを持たせたい気持ちもありますが、この技構成も中々変え難いですね。

 

◎選出パターン・動かし方

オーガポン+ウーラオスラティアスジャローダから2体

ほぼ全てこの選出です。初手に出すのはほとんどオーガポン固定ですが、相手にパオも炎オーガポンもおらず、霊獣ランドやハバタクカミが入ってる(≒初手に出てきそう)というパターンの時はジャローダを初手に出していました。

裏の2体の選び方ですが、多かったのはウーラオスラティアスのパターンで、相手にドヒドイデヘイラッシャタケルライコがいる時はウーラオスは出さない、イダイトウがいる時はラティアスは出さない、くらいの基準でやってました。

オーガポンorジャローダ+バンギラス+ドリュウズ

砂選出です。ほとんどやってません。

上でも触れてますが、ガチグマ霊獣ランドや、ヘイラッシャアーマーガアとかが相手にいた場合、バンドリは出しません。高火力先制技持ち(ウーラオスカイリューパオとか)が2体以上いる時も出しません。そうなるとほとんどの相手に出せません、って感じです。

順位帯が低い時のマイナーパみたいな相手にはバンドリでeasy winできたりもするので、そういう時にちょいちょい出すことはありました。

 

上記の選出パターンに共通する基本的な動かし方についてですが、基本ポケモンの交換はしません。起点にできる相手はあえて倒さず、相手にこちらを倒してもらったりもします。

目の前のポケモンに対して有利を取れるポケモン死に出しし、積み技を積んで全抜きを狙うという、オーソドックスな積みサイクルの動きが主です。なので、初手に出すのは対応範囲が広く、アンコで相手の行動も縛れるオーガポンになりがちです。

 

◎キツい相手

ヘイラッシャ・ラウドボーン

積み構築の天敵です。基本的な突破ルートは、オーガポンのアンコ絡みで何やかんやして消耗させるか、ラティアスアシパでゴリ押しするか、ジャロのへびにらみみがわりで運も利用していくか、くらいです。この時点で結構な欠陥構築な気がしますが、ヘイラッシャがかなり数を減らしていたっていう事情もあり、意外と困ることは少なかったです。

トリルガチグマ

かなりキツいです。トリルを止める手段がないので、事前にラティアスで積んで耐久を上げておくか、ジャローダみがわりで時間稼ぎ+岩テラス(みがわり貫通のハイボを半減で受けるため)を使って倒す(事前にリフスト積めてないと無理)、くらいしか出来ません。

この対策も相手がトリル展開前に隙を作ってくれないと出来ないので、初手からいきなりトリルを展開されようものならマジで無理です。初手ブリムオンのトリル→ミストバースト、その後ノーマルテラスガチグマに殴られてるだけで3タテされるって試合がありました。

イダイトウ(雨orトリル)

おはかまいりの火力がヤバすぎて、積みエース達が起点にできません。しかし、おはかまいりの最大火力を出すために相手側も時間がかかったりするので、上2つに比べれば全然やりようはあります。ウーラオスビルドアップでゴリ押すか、ジャロでみがわりを絡めて倒します。

Sアップ技&アンコール持ちのカイリュー

積みエースで起点にすることができないので、だいぶ嫌な相手です。カイリューはとにかく型がわからなすぎるので、倒せるタイミングがあるなら極力倒すようにしていました。具体的には、初手オーガポンとウーラオスなどの対面で、こちらがくさわけ、相手がとんぼなり交換なりでカイリューを受け出ししてきた時などです。この時は躊躇なくオーガポンにテラスを切って、じゃれつくで処理するようにしていました。

 

◎総括

ここまで長文を読んでくださった方、ありがとうございます。

今期は一応バンドリの並びを使って、それなりの結果を残せはしましたが、まだまだ改善点の多い構築でもあります。来期はとりあえずドリュウズの型をもっと検討して、より良い結果を残せるように頑張りたいです。

まあ、検討の結果バンドリを諦める可能性も大いにありますが…。いずれにせよ、自分は積みサイクル系の構築しか使えないので、今後とも今回と同じようなテイストの構築は使い続けていきます。何か一つでも、読んでくださった方の参考になる部分があれば幸いです。

 

最終818位、レート1960。地味にSVでは初めて最終3桁取れました。